EFX-MEは、プロフェッショナルプレーヤーが必要なオーディオスイッチング&MIDI機能を十分備えた小型でシンプルなオーディオ & MIDIコントローラーです。
Windows、Mac両OS用のエディターソフトウェアが用意されており、プリセット毎のMIDI設定(CC、PC&エクスプレッション)、複雑なプログラミングもMIDIインターフェースからPCで簡単に行えます。さらに、保存したファイルはアップ&ダウンロードが可能です。
- 5 x オーディオループ(5 モノループ)1ループはプリセット切り替え間のスピルオーバーに使用できます。
- 入力バッファー、出力バッファーを備えています。
- TRSジャック仕様の2 x スイッチング機能を備えています。 アンプ等の外部スイッチングが可能です。
- 360プリセット (90バンク x 4プリセット) &1グローバルプリセット
- 99のソング設定が可能です。
- 99ソングは40セット x 40ソングにも設定可能です。
- 切り替え時のポップノイズを低下するクリック-レス(ミュート)機能を備えています。
- プリセット毎に4 x MIDIプログラムチェンジと4 x MIDIコントロールチェンジの送信が設定できます。
- IAスイッチで、10 x MIDIコントロールチェンジの送信が可能です。
- MIDIタイムクロックが送信でき、ファンクション・スイッチ1と同期できます。 MIDI機能を備えたエフェクターと同じように、外部TAPジャックを備えたエフェクターのタイム同期が可能です。BPMはバンクプリセットとソングプリセットに保存できます。
- 2ライン x 16キャラクターのLCDディスプレイでプリセットやソングタイトルが表示できます。
各プリセットを楽曲単位で登録できる「ソングモード」
EFX-MEには、通常の360プリセット(4 x 90 BANK)を使用する楽曲単位で呼び出せる「ソングモード」が備わっています。例えば、図のように「ソングA」を作成して、4つのフットスイッチに任意のプリセットを割り当てることができます。同じように「ソングB」を作成して別のプリセットを割り当てます。こうして、楽曲ごとに使用するプリセットを4つのフットスイッチに次々と呼び出していくことが可能です。ソング名は任意の文字列で登録でき、最大99個まで作成することができます。
各ソングをセットリスト順に並び替える「セットモード」
作成した「ソング」は、その日のセットリストに合わせて呼び出し順を変更することができます。「セットモード」を利用すれば、日々変わるセットリストによって、複雑にBANK間を行ったり来たりする面倒や誤操作の心配から解放されます。また、いくつものバンドやプロジェクトを掛け持ちしているミュージシャンにとっても心強い機能となるでしょう。セットリストは最大40個まで作成することができます。
ディレイ音などを残す、スピルオーバー機能
「スピルオーバー機能」とは、ディレイやリバーブなどの残響音を含んだプリセットから次のプリセットに切り替えるとき、残響音が終わるまでの間、前プリセットの音を残す機能です。例えば、ヴィンテージ物のアナログ・ディレイなど、エフェクター側でスピルオーバーの設定ができない場合に重宝します。この「スピルオーバー機能」は、EFX-MEに内蔵された高音質ミキサーによって制御されますので、プリセットごとに「使用 / 非使用」を設定して記憶させることができます。
あらゆるMIDI信号を送信可能
MIDI PC#(プログラムチェンジ)やCC#(コントロール)の送信、接続したエクスプレッション・ペダルでのCC#のリアルタイム操作、そしてBPMの設定が行えます。MIDI端子もINとOUT / THRUを備えていますので、あらゆる接続に対応します。
入出力バッファー
EFX-MEは、入力段に設けられた「入力用バッファー」と出力段に設けられた「出力バッファー」の、合計2基の高音質バッファーが備わっています。
ベーシックなモノラル接続
ギターから全てのエフェクター(ループ)を経由し、1台のアンプへ出力するエフェクト・チェーンです。全ループをONにすると、全てのエフェクターが直列に接続された時と同じ状態になります。エフェクターの接続は全てモノラルです。
アンプのエフェクトループを用いたモノラル接続
EFX-ME EDITOR(Mac / Win)
EFX-ME EDITORソフトウェアを使用すると、コンピューターの画面上からEFX-MEのセッティングを変更できます。送信するMIDI情報や、変更したいプリセット/ソングをリスト上で管理できるのが特徴です。ファームウェアのアップデートも、このソフトウェア上から行います。
「EFX-ME EDITOR」は下記のリンクからダウンロードすることができます。最新版はメーカーサイトよりダウンロードしてください。
EFX-ME EDITOR V1.00(for Windows, 03-27-2019) EFX-ME EDITOR V1.02(for 32-bit macOS, 07-19-2019) EFX-ME EDITOR V1.10(for 64-bit macOS, 10-18-2019)※ ダウンロードが始まらない場合は、下記のメーカー製品ページよりダウンロードください。
http://www.musicomlab.com/efx-me.htm
ソフトウェアの動作環境
- Windows EDITOR:Windows 10 以上(Windows 7 以上でも動作します。)
- MAC EDITOR:macOS Catalina Version 10.15 以上
※ EFX-MEのファームウェア・バージョンがV1.90以上である必要があります。
※ 別途、MIDIインターフェースが必要です。メーカーではRoland UM-ONE および M-Audio USB UNO 1x1を推奨しています。
※ 2021年12月現在、メーカーの確認ではWindows 11、Mac Big Sur/Montereyでも正常動作することが確認されています。
ファームウェアのアップデート
EFX-ME では、現在バージョン1.04(2020年3月)がご利用いただけます。下記のアップデート方法をご覧の上、ご利用ください。
EFX-ME Firmware Version 1.04※ ダウンロードが始まらない場合は、下記のメーカー製品ページよりダウンロードください。
http://www.musicomlab.com/efx-me.htm
ファームウェアのアップデート方法
- 最新ファームウェアのファイル(Zip)をダウンロードし、コンピューター上に解凍します。
- 本体のBANK▼とBANK▲を押しながら、EFXの電源をオンにします。
- エディターのFile > Update Firmwareをクリック。
- ダウンロードしたファームウェアのファイル「EFX_ME_vxxx_app.syx」をロードします。
- ファームウェアのアップデート画面が出たら「UPDATE」をクリック。
- 画面上のバーが進み、EFX本体のLEDがカラフルに点滅を繰り返します。(※アップデートには数分を要します)
- アップデートが完了するとEFXが自動的に再起動します。
エディターと本体のデータ転送方法
- エディターの右上にあるINとOUTを、ご使用のインターフェースに設定してください。
- 本体のMODEを長押しして、SETUPモードに入ります。
- 本体のBANK▲(L4/UTILITY)スイッチを押してUTILITYモードに入ります。
- スイッチ3または4でカーソル移動し、MIDI SYX DATA DUMP/LOADと本体画面に表示されている状態にしてください。
- エディターのDUMP/LOADで本体とエディター間でのデータ転送を行います。
INPUT / OUTPUT セクション
- バッファー・インピーダンス:2.2MΩ
- バッファー・出力インピーダンス:100Ω
- ノーマル・オーディオ信号レベル:-10dBu
- 最大オーディオ信号レベル:+14dBu
電源、サイズ
- 電源:9VDC・・・DC9Vセンターマイナス、電源は別売(メーカー純正品はありませんので、「strymon Ojai R30」等をご使用ください)
- 消費電流:200mA
- サイズ:256mm(W) x 96mm(D) x 68mm(H)
- 重量:830g
資料:MUSICOM製品の電源に関して