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El Capistan、絶品のTape Echoを生みだすセカンダリ機能の秘密とは

  • 2021年4月12日
  • エフェクター
El Capistan、絶品のTape Echoを生みだすセカンダリ機能の秘密とは

元記事:https://www.strymon.net/secondary-functions-el-capistan-dtape-echo/


Strymonは、すべてのペダルを誰にでも使いやすく、ペダルボードにもプレイヤーにも優しい設計でありながら、感動的なトーンを生み出すエフェクターを開発し続けています。

例えば、アンプ&IR CABエミュレーターのIridiumに用意された3つの異なるアンビエントルームサイズ。SunsetとRiversideドライブの内部には細部までこだわって精巧に調整されたノイズゲート。EL Capistanがもたらす極上のスプリングリバーブ。

なぜそんなに多くのこだわり機能を搭載するのか?

応えは簡単です。

この世で手に入る限りの幅広いトーンを、手軽に手にできるエフェクターを作ることがStrymonの使命だからです。まず、プレイヤーが最もよく使うメイン機能を搭載し、次に細かなトーンの設定が出来るような複数のセカンダリ機能で補完するように設計していきます。今回はEl Capistanにスポットを当てて、優れたセカンダリ機能「Tape Echo」をご紹介します。

Spring Reverb
いくつかの効果の組み合わせの中でも、誰もが納得するサウンドエフェクトをもたらすのはディレイとリバーブです。ヴィンテージテープエコーと組み合わせるのにスプリングリバーブに勝るものはないでしょう。

El Capistanのセカンダリ機能を使えば、そのテープエコーとスプリングリバーブのミックスサウンドを生みだすことができます。ノブを反時計回りに振り切ると、リバーブは表示されず、時計回り回すことでリバーブが足されていきます。 調整するには、ペダルの電源が入っている状態で BYPASS と TAP のフットスイッチを押したまま、TIME ノブを希望の位置まで回します。両方のフットスイッチを放せば保存されます。デフォルトでは、スプリングリバーブのセカンダリレベルはゼロに設定されています。

Low End Contour
エコーの繰り返しによる低周波をコントロールできます。

拡張された低周波帯域幅を抑えるため、ノブを反時計回りに下げていくか、Volanteと同様に、マグネティックドラムのディレイを得たい場合は時計回りにノブを回し、その効果を増大させていきます。

調整するには、ペダルの電源が入っている状態で BYPASS と TAP のフットスイッチを押したまま、TAPE AGE つまみを希望の位置に回します。両方のフットスイッチを放せば保存されます。デフォルトでは正午の位置にセットされています。

Tape Bias
ダークでいなたいエコーから、きらめくディレイまで、El CapistanはTape Biasによって自在にコントロールできます。

テープバイアスを調整し、より低いバイアス設定(左)でクリスタルクリーンエコーを取得したり、このコントロールを右に回してバイアスレベルを高くすると、より静かで暗いリピートを取得します。最適にバイアスされたテープ・マシンの場合は、これを 9:00 に設定します。余分な高周波応答を持つバイアステープマシンの場合は、最小限に設定します。

調整するには、ペダルの電源が入っている状態で BYPASS と TAP のフットスイッチを押したまま、REPEATS ノブを希望の位置に回します。両方のフットスイッチを放して保存します。デフォルトでは正午の位置にセットされています。

Tape Crinkle
現代の高い技術力によって生みだされた「使いやすさ」を持ちながらも、「本物のヴィンテージフィーリング」が欲しいという欲張りなプレイヤーのために搭載されました。

テープの摩擦や折れ目、つなぎ目、汚れなどから発生する不規則さを調整します。新しくクリーンなテープのディレイなら最小に、逆に最大に振り切れば、何度も使い古されてボロボロになったテープの風合いを再現します。Tape Crincleのキャラクターは、テープ速度に応じて可変します。

ペダルの電源が入っている状態で BYPASS と TAP のフットスイッチを押したまま調整し、WOW & FLUTTER ノブを希望の位置に回します。両方のフットスイッチを放せば保存されます。デフォルトでは正午の位置にセットされています。

Boost/Cut
更にディレイの音量を調整したい時に、3dbのブースト/カットが可能です。

ディレイ信号をブーストして、演奏にリズミカルなセクションを追加したり、個性的なソロプレイを見せつけたい時にも効果的です。逆に、ワイルドなエコーを飼いならすためには数dBをカットします。

調整するには、ペダルの電源が入っている状態で BYPASS と TAP のフットスイッチを押したまま、MIX ノブを希望の位置に回します。両方のフットスイッチを放して保存します。デフォルトでは正午の位置にセットされています。

Trails
技術的にはセカンダリ機能ではありませんが、El Capistanの重要な機能なのでご紹介します。ペダルがバッファードバイパスに設定されている場合、ペダルをバイパスした後でも、信号の減衰が自然にフェードアウトします。

これは、曲の特定の部分に対してディレイのタッチを自然に追加したい場合に最適です。 El Capistanをバッファードバイパスに設定し、トレイルを有効にするには、ペダルの電源を外します。次に、BYPASSフットスイッチを押したまま、ペダルに電源を接続します。BYPASS フットスイッチを放せば、設定が保存されます。


シンプルなのに強力

今回ご紹介した機能を使用すれば、使いやすくシンプルでありながら、El Capistanのフレキシブルで豊かなサウンドを最大限に引き出すことが出来ます。

是非参考にして、色々と試してみて下さいね。


→ El Capistan製品ページはこちら
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