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Audient 役に立つプロオーディオ関連知識 『クロッキングの重要性』

基本 

A-D、D-Aの変換に置いては、デジタル信号汚い歪みの発生を防ぐために正確なクロックが必要です。アナログ信号をデジタルに変換するというプロセスは、アナログ信号を一定にサンプル化して、「0」「1」のシリアルデータに変えてコンピューターやデジタル機器へ送り使用します。

CDの場合は1秒間に44,100回サンプリングされています。(44.1kHzと言われます。)これらのサンプルは、アナログに変換されるように正確なインターバルが必要です。正確にコントロールできるクロック信号をコンバーターが備えていることは、オーディオ信号を正確に捉え変換してプレイバックできる性能に大きく影響します。

クロックの精度は「Jitter/ジッター」として知られ、ナノ秒又はそれ以下の単位で測定されます。このジッターの値が小さいほど、変換やプレイバックの精度が高く、より良いサウンドが得られます。(あくまでもセオリー上の話です。)もし、このクロックがゆっくりと変化した場合、この現象はドリフトと呼ばれ、ジッターと同じように正しい変換やプレイバックが正確に行われず、歪みを発生します。

Audient製品は、非常に高い品質の水晶とPLL回路によって、ジッターやドリフトを最小限に抑えたスーパークリーンなオーディオをお届けできます。

 

シングル&マルチ  

例えば、オーディオインターフェースを1台だけ使うのであれば、クロックのことを心配する必要はありません。しかし、他のデジタル機器を接続すると少々複雑になってきます。

複数の機器をつなぐマルチデバイスの環境では、同レートでのリード&再生が必要です。これがデバイスのクロックシンク(同期)です。

2台のデバイスが同期する必要性をシンプルな類推による説明をすると、2つの歯車がしっかり噛み合っていることを想像すると解りやすいでしょう。それらは同じレートで動かなければ噛み合いません。デジタルデバイスのクロックも同じです。

さらにデジタルデバイスを接続チェーンに加えると、全デバイスが同じクロック信号で働かなければいけません。それは、つながった歯車の仕組みと同様です。


マスター・デバイスを選ぶ

マスター・デバイスの選択には決まった規則はありません。よく選ばれるのがコンピューターに繋ぐデバイス、例えばProToolsのハードウェアやオーディオインターフェースです。これは、DAWでプロジェクトを開ける際に、オーディオインターフェースでサンプルレートを変更したりするためです。もちろんスレーブのデバイスも変更します。

大きなシステムでのオプショッンは、全機器にクロックを送る専用のマスタークロック・ユニットを使用すると良いでしょう。

クロックを送信する

クロック信号の送り方には、BNCケーブルを使う方法とADAT、S/PDIF、 AES/EBUから出力されるデジタル信号を経由する2つの方法があります。

クロックの専用ラインはマスター・クロックに接続され、他の機器へはBNC Tスプリッターで他の機器へ分けることができます。

 

 

クロッキングで起こる問題

ポップやクリックノイズの発生

デバイスはオーディオ・サンプルをサーチしますが、同期していない場合はサンプルを間違った位置から読みだすためノイズが発生します。

オーディオ信号が出力されない

機器によっては同期されていない場合、信号が出力されない場合があります。

 

注意点

・ デバイスが内部または外部クロックのどちらで動作しているかを確認してください。

・ 複数のデバイスが接続されている場合は、一台だけが内部クロックに設定されていることを確かめてください。

・ BNCのクロック接続の場合、ケーブルは最終端で75 ohmでターミネートされていることを確認してください。

・DAWと接続されているデバイスがマスターの場合は、プロジェクトのサンプリングの変更がスレーブ・デバイスに簡単に伝達されます。

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