EFX-10Dは、コンパクトな筐体にプロフェッショナル・プレイヤーが必要なオーディオ・スイッチング&MIDI機能を備えたスイッチング・システムです。
完全にプログラムが可能な10系統のオーディオ・ループ、4つの機能スイッチ、およびMIDIフットコントローラー機能を備えています。 EFX-10Dは強力なMIDI機能を備えているため、ラックやマルチ&ペダルタイプのリグでも使用できます。
Windows、Mac両OS用のエディターソフトウェアが用意されており、プリセット毎のMIDI設定(CC、PC&エクスプレッション)、複雑なプログラミングもMIDIインターフェースからPCで簡単に行えます。さらに、保存したファイルはアップ&ダウンロードが可能です。
- 10系統のモノラル・オーディオループ
- 2つのモノラル・ループを1つのステレオ・ループとしても使用可能
- 各プリセット毎にプログラム可能なループ順序
- 最大2つのループをプリセット間のキャリーオーバーに割り当て可能
- 2つの入力のうちの1つは、TRSジャックで各IAスイッチによる入力バッファーの有効 / 無効を選択可能
- 出力L/RはTRSジャックが使用可能
- 最大800のプリセット(200バンク x 4プリセット)と1つのグローバル・プリセットの作成が可能
- 最大800ソングまで作成可能
- 800ソングを120ソングの64セットに編成可能
- PCまたはMACへのUSB接続
- プリセット、ソング、セット、スイッチを簡単にコピー可
- プリセット / 曲のタイトルやステータスを表示できるLCDディスプレイ採用
各プリセットを楽曲単位で登録できる「ソングモード」
EFX-10Dには、通常の800プリセット(4 x 200 BANK)を使用する楽曲単位で呼び出せる「ソングモード」が備わっています。例えば、図のように「ソングA」を作成して、4つのフットスイッチに任意のプリセットを割り当てることができます。同じように「ソングB」を作成して別のプリセットを割り当てます。こうして、楽曲ごとに使用するプリセットを4つのフットスイッチに次々と呼び出していくことが可能です。ソング名は任意の文字列で登録でき、最大800ソングまで作成することができます。
各ソングをセットリスト順に並び替える「セットモード」
作成した「ソング」は、その日のセットリストに合わせて呼び出し順を変更することができます。「セットモード」を利用すれば、日々変わるセットリストによって、複雑にBANK間を行ったり来たりする面倒や誤操作の心配から解放されます。また、いくつものバンドやプロジェクトを掛け持ちしているミュージシャンにとっても心強い機能となるでしょう。セットリストには最大120ソングを登録することが可能で、セットリストは最大64個まで作成することができます。
ディレイ音などを残す、スピルオーバー機能
「スピルオーバー機能」とは、ディレイやリバーブなどの残響音を含んだプリセットから次のプリセットに切り替えるとき、残響音が終わるまでの間、前プリセットの音を残す機能です。例えば、ヴィンテージ物のアナログ・ディレイなど、エフェクター側でスピルオーバーの設定ができない場合に重宝します。この「スピルオーバー機能」は、EFX-10Dに内蔵された高音質ミキサーによって制御されますので、プリセットごとに「使用 / 非使用」を設定して記憶させることができます。
あらゆるMIDI信号を送信可能
MIDI PC#(プログラムチェンジ)やCC#(コントロール)の送信、接続したエクスプレッション・ペダルでのCC#のリアルタイム操作、そしてBPMの設定が行えます。MIDI端子もINとOUT / THRUを備えていますので、あらゆる接続に対応します。
プリセットが変更されると、16個のMIDI(PC、CC、ノートなど)メッセージを送信します。ページに割り当てられたスイッチが押されたときに8つのMIDI(PC、CC、Note など)メッセージを 送信します。
MIDIタイムクロック機能
MIDIタイムクロックを送信して、ファンクション・スイッチと同 期します。MIDI 互換ペダルと外部タップ入力ジャックを備えたペダルの両方のタップテンポBPMは、各バンクプリセットとソング・プリセットに保存可能です
入出力バッファー
EFX-10Dは、入力段に設けられた「入力用バッファー」と出力段に設けられた「出力バッファー」の、合計2基の高音質バッファーが備わっています。また、2つの入力のうちの1つは、TRSジャックで各IAスイッチによる入力バッファーの有効 / 無効を選択することができます。
出力L/R、ループ5/6、ループ7/8、ループ9/10は、TRSジャックが使用可能
XPDLジャックには、1台のEXPペダル、または2つのフットスイッチを接続可能
2つのTRSジャックを介した4つのファンクション・スイッチ
ユーザーの使用目的に合わせてスイッチを割り当てが可能
7ループの接続例
10ループの接続例
3台のステレオFXとの接続例
4コネクション方式のモノ接続例
ウェット / ドライ
ウェット / ドライ / ウェット
EFX-10D EDITOR(Mac / Win)
EFX-10D EDITORソフトウェアを使用すると、コンピューターの画面上からEFX-10Dのセッティングを変更できます。送信するMIDI情報や、変更したいプリセット/ソングをリスト上で管理できるのが特徴です。ファームウェアのアップデートも、このソフトウェア上から行います。
「EFX-10D EDITOR」は下記のリンクからダウンロードすることができます。最新版はメーカーサイトよりダウンロードしてください。
EFX-10D EDITOR V1.02(for Windows, 17-05-2024) EFX-10D EDITOR V1.02(for macOS, 17-05-2024)※ ダウンロードが始まらない場合は、下記のメーカー製品ページよりダウンロードください。
http://www.musicomlab.com/efx-10d.htm
ソフトウェアの動作環境
- Windows EDITOR:Windows 10 以上(Windows 7 以上でも動作します。)
- MAC EDITOR:macOS Catalina Version 10.15 以上
ファームウェアのアップデート
EFX-10Dでは、現在バージョン1.01(2024年5月)がご利用いただけます。EFX-10D EDITORをご利用の場合は、下記のアップデート方法をご覧の上、ご利用ください。
EFX-10D Firmware V1.01(16-05-2024)※ ダウンロードが始まらない場合は、下記のメーカー製品ページよりダウンロードください。
http://www.musicomlab.com/efx-10d.htm
ファームウェアのアップデート方法
- 最新ファームウェアのファイル(Zip)をダウンロードし、コンピューター上に解凍します。
- コンピューターとEFX-10DとをUSBケーブルで接続します。
- 本体のBANK▼とBANK▲を押しながら、EFXの電源をオンにします。
- エディターのFile > Update Firmwareをクリック。
- ダウンロードしたファームウェアのファイル「EFX_10D_vxxx_app.syx」をロードします。
- ファームウェアのアップデート画面が出たら「UPDATE」をクリック。
- 画面上のバーが進み、EFX本体のLEDがカラフルに点滅を繰り返します。(※アップデートには数分を要します)
- アップデートが完了するとEFXが自動的に再起動します。
INPUT / OUTPUT セクション
- バッファー・入力インピーダンス:1MΩ
- バッファー・出力インピーダンス:100Ω
- ノーマル・オーディオ信号レベル:-10dBu
- 最大オーディオ信号レベル:+18dBu
電源、サイズ
- 電源:9VDC・・・DC9Vセンターマイナス、電源は別売(メーカー純正品はありませんので、「strymon Ojai R30」等をご使用ください)
- 消費電流:250mA
- サイズ:263mm(W) x 110mm(D) x 68mm(H)
- 重量:1.0kg