DSP Processing Pedal
スマートフォンほどの小さなボディーの中にHOTONEが誇るDSPベースのエミュレーション・テクノロジーを集約しました。アイコン化された有名エフェクターや入手困難なヴィンテージ、さらに高性能のモダン・エフェクターやチューブ・アンプがXTOMPで再現できます。
エフェクト・アルゴリズムを自由に入れ替え、その役割を変える高性能DSPプロセッシング・ペダル、それがXTOMPの正体です。XTOMPは、250種類を超えるエフェクト・アルゴリズムを自在にローディングし、歪み、モッド系、アンビエント系、CABエミュレーション、チューブ・アンプ、複合コンビネーション・エフェクトに即座に役割を変えるのです。
それらのアルゴリズムは、iOS / AndroidのXTOMPアプリからBluetooth® Smart経由で本体に転送されます。ローディングに要する時間はわずか数秒、ライブの曲間でも対応できます。
- 亜鉛合金製のスリムデザイン
- リレー式トゥルー・バイパス仕様
- アルゴリズムに追従するHalo LED搭載のコントロールノブ
- タップテンポの入力が可能(一部のプログラムのみ)
- パワフルなテキサスインストルメンツ社製DSP採用
- 24-bit 128xオーバーサンプリングA/D/A変換
- iOS、Android、PC対応の無料アプリで、エフェクター・アルゴリズムをロード
- USBポート搭載
- 114dBワイド・ダイナミックレンジ&周波数特性、ローノイズ高音質設計
- プレイのダイナミクスにリアルに追従するCDCMエミュレーション
- ステレオ入出力(Lchはトゥルー / バッファードのバイパスモードの切替可能)
- 9V 200mA以上電源アダプター使用
※ iOS は、Apple, Inc. の登録商標です。
※ Android は、Google Inc. の登録商標です。
クラッシック・ペダルやオールド・アンプを
どうやって再現するか
アルゴリズム編
CDCM:コンプリヘンシブ・ダイナミック・サーキット・モデリング
音楽史を飾った名演、それに使われていたヴィンテージ・エフェクターやアンプは、例えオークション・サイトで見つかったとしても、非常に高価で簡単には入手できませんでした。
2001年頃、HOTONE開発チームはクラッシック・ペダルやオールド・アンプをどうやって再現するか、度々ブレイン・ストーミングを繰り返していました。折しも、他社がトーン・モデリングを開発していた時期です。テクニカル・ディスカッションはエスカレートして、より複雑でリアルなモデリングを目指し、このテクノロジーのベースが描き出されていきました。
当時のモデリング方式の主流は、回路を解析してアルゴリズムを制作する方法でした。それらのアルゴリズムは、回路の『スタティック/静止状態』を再現し、オリジナルに近いサウンドを再現できます。しかし、この『スタティック/静止状態』は、入力信号や他の条件によって変化する回路動作までは再現していません。ですから、本物と識別できないレベルには到達できなかったのです。
そこで、開発チームは『モデリングのベースは、回路がダイナミックに変化した状態でモデリングを行うべきだ。』という結論に達しました。それ以降、マルチ・エフェクター等の開発を経て、よりパワフルなハードウェアをベースにモデリング手法の開発を継続しました。その結果、『スタティック・モデリング』を超え、さらにリアルなモデリング「CDCM」が完成しました。CDCMは、入力信号の変化や周波数、コントロール類のセッティングや接続楽器のインピーダンスによるサウンドの変化を、より適切に再現する、複雑で膨大な演算処理を行うモデリング・テクノロジーです。CDCMがリアルなサウンドをXTOMPで再生してくれる秘密はここにあるのです。
ハードウェア編
パワフルなDSPを単一のエフェクトに投入する
デジタル・シグナル・プロセッシングにも各社それぞれにノウハウがあり、各社それぞれがベストであると信じています。しかし、使用されているプロセッサーのスピードによって、データ処理能力が異なることは明らかです。それがサウンド・クォリティーに影響を与えることは簡単に想像できます。また、デジタル・エフェクターに使われるプロセッサーには、浮遊小数点演算と固定少数点演算の2種類があり(前者の方が高性能です。)、それによって演算スピードは大きく異なります。
XTOMPは200Mhzの浮遊小数点演算チップ(テキサスインストルメンツ社製)を使用しており、動作のキャパは1.2GFLOPS(単位:GFLOPS=100億浮遊小数点演算/sec)で、US のL社のX3には若干劣りますが、XTOMPでは、この性能を単一エフェクトやアンプ(アルゴリズム)に使用しています。先の例に挙げたようなマルチは、エフェクターを8個のうちの1つしか使っていなくても、33MHzしか割り当てられません(8エフェクトなので1/8です。XTOMPは約5倍の演算能力)ちなみに、USのF社のFX2は、1xエフェクト(or アンプ)分は150MHzです。
サウンド・クォリティーは、プロセッサーだけではなく、アルゴリズム、回路デザイン、サンプルレート、SNRや動作電圧等にも影響を受けます。これらは製品設計上のバランスです。iPhoneカメラは最も高いピクセルレートではありません。しかし、非常に高いクォリティーの写真が撮れます。XTOMPも突出したスペックを追い求めたハードではありませんが、完成されたバランス設計で素晴らしいサウンドをお届けできたと確信しています。
デザイン、操作性
スマートフォンやパソコンから簡単に
XTOMPは、これまでに蓄積したHOTONEテクノロジーの結晶です。 DSPプロセッシング、CDCM、USBインターフェース、Bluetooth Smartの採用、超薄型ボティー、LED haloと、今までのフットペダルスタイルにはない、新たなスタイルを完成しました。
ミュージシャンは簡単に使えるツールを好みます。複雑な操作なしで多くのエフェクターやアンプを操作できるようにするために、HOTONEはモバイル・ミュージックソフトメーカーのEUMLabにアプリの開発を依頼しました。その結果、アイコンを選択してボタンを押すだけの素晴らしいアプリが誕生しました。アルゴリズムのローディングは非常に早く、曲間でも対応できます。本体の操作は、クラシックなエフェクトペダル同様、コントロールノブを好みの設定に回すだけです。ミュージシャンが音楽だけに専心できるプロセッサー、それがXTOMPです。
XTOMPは、プレイしたことのない新たなアルゴリズムをローディングする場合、アルゴリズムのソフトの重さ(複雑さ)にもよりますが、約1分ほどの時間がかかります。しかし、プレイしたことのあるアルゴリズムのローディングは数秒で完了します。ですから、ライブの曲間にアルゴリズムを乗せ変えたい場合は、リハーサルを行っておけば、即座にアルゴリズを入れ替えてその役割を変えられるわけです。
例:ライブ中に、オーバードライブの『Zen Garden』→『Big Pie』ファズに変える。以前に、アルゴリズム『Big Pie』をプレイしたことがあれば、数秒で『Zen Garden』→『Big Pie』の変更が完了します。
XTOMP本体に全エミュレーションを一度に読み込ませる便利な方法
- XTOMPの電源をONにします。
- コンピューター、またはスマートフォンでXTOMPアプリ(ソフトウェア)を起動します。
- コンピューターの場合はXTOMPをUSB接続し、スマートフォンの場合はBluetoothで接続します。
- 接続確立のメッセージが出たら、「Library」をクリックします。
- 「One-Click-Load(Win)」または「ダウンロード」マーク(Mac)をクリックします。
- 「All」をクリックします。
- 「Load」をクリックすると、XTOMPにロードが開始されます。
ご注意
- ロード中は、XTOMPのLEDが順番に点灯します。
- XTOMPのLEDが点滅を始めたら、それはファームウェアのバージョンが低い事をお知らせしています。ファームウェアをアップデートしてから改めてお試しください。
- 一度ロードした内容でも、ファームウェア/エミュレーションのバージョンが変わると、再ロードが必要になる場合があります。
- ロードに失敗したエフェクトに関するメッセージが表示された場合、そのエフェクトは手動で再ロードしてください。
- XTOMPおよびXTOMP miniは、一度に159個のエフェクトまでしかロードできません。159個以上選択された場合、若い番号が、160個目に上書きされます。
Bluetoothプロファイルについてのご注意
本製品のBluetoothプロファイルはATTを使用しています。ご使用のスマートフォンやタブレットが、ATTに対応しているかは取扱説明書またはメーカー公開情報をご参照ください。
※ 2018年夏時点で富士通製Arrowsシリーズ(F-シリーズ)に非対応製品がある事が確認されております。最新の使用状況に関しては、ご使用のArrowsシリーズの取扱説明書をご確認ください。
iOS アプリ
Android アプリ
PC ソフトウェア
- Tap Tempo(タップテンポ)機能
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2016年11月26日更新のファームウェアより、Tap Tempo(タップテンポ)機能が追加されました。エミュレーション説明文中の「Features」に「Tap-Tempo-Ready」と記載されている物は、タップテンポ機能をご使用頂けます。
【使用方法】
フットスイッチを長押しすると、スイッチのLEDが点滅を始めます。
テンポに合わせてフットスイッチを踏み、好みのテンポを決めます。
再びフットスイッチを長押しすると、通常モードに戻ります。
- ファームウェアのアップデート方法
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ファームウェアのアップデートにより新機能が追加された場合に使用可能になります。スマートフォン用アプリ/PCソフトウェアの「MY XTOMP」より、使用中のXTOMPのファームウェアが確認できます。以下の部分をタップ/クリックし、最新のファームウェアにアップデートします。
スマートフォン用アプリ
PC用ソフトウェア
- コンピューター版 アプリ(ソフトウェア)
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XTOMPのコンピューター版 アプリ(ソフトウェア)が登場しました。
Bluetooth経由のiOSやAndroidよりも遥かに早く、超高速でのアルゴリズム(DEVICE)転送が可能です。- USB経由で、各アルゴリズム(DEVICE)の超高速ロードが数秒で行えます。
- アルゴリズムの解説やコントロール説明、本体のステータスが、PCの大画面で確認できます。
- 本体名やパスワードの変更もソフトウェア上から行う事が可能。
- ファームウェアのアップデートもこのソフトウェアを使用します。
※ 製品の特徴上、初めてロードするアルゴリズム(DEVICE)は、Bluetooth転送に20~30秒程度の時間が必要です。2回目以降のロードは、瞬時にアップロードされるようになります。コンピューター版からロードする場合は、初回のロードでも一瞬で完了します。予め使用するアルゴリズム(DEVICE)をXTOMPに1度ロードしておくと、スマートフォンからのBluetooth転送でもロードが速くなります。
※ 接続にはUSB – USB-miniケーブル(別売)が必要です。
※ 新たなアルゴリズム・ライブラリーのアップデートにはネット環境が必要です。
Mac版
Mac - ダウンロード※ システム動作環境: Mac 10.10以降
インストールの際、セキュリティー環境によっては「発行元が不明なためインストールできません」とのエラーメッセージが出る場合がございます。システム環境設定 → セキュリティーとプライバシー → 一般 → ダウンロードしたアプリケーションの実行許可
上記画面でリストに表示されたXTOMPソフトウェアを許可するか、ロックを解除してからXTOMPを実行してください。
Apple:開発元が未確認のアプリケーションを開く際のご注意
Windows版
Windows - ダウンロード※ システム動作環境: システム動作環境: Win XP / Win 7(32 / 64bit) / Win 8(32 / 64bit) / Win10(32 / 64bit)
- スマートフォン用アプリ
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各デバイス用のソフトウェアは下記のリンクからダウンロードすることができます。 App Store (iOS) または Play Store (Android) から「XTOMP」を検索するか、以下の QR コードを読み取って、XTOMP アプリケーションをダウンロードして下さい。
iOS
Andoroid
INPUT セクション
- オーディオ入力:Left in (mono)、Right in
- バイパス・モード:Left – リレーバイパス or アナログバッファード・バイパス、Right– アナログバッファード・バイパス
- 入力インピーダンス:1M ohms
OUTPUT セクション
- オーディオ出力:Left out (mono)、Right out
- 出力インピーダンス:100 ohms
デジタル・セクション
- コントロール:6 x コントロールノブ、1 x On/Off フットスイッチ
- オーディオ周波数特性:5Hz〜21kHz
- S/N 比:114dB
- 電源:9V DC センターマイナス
- 消費電流:最大200mA
- サイズ:126mm(D) x 73mm(W) x 35mm(H)
- 重量:472g
その他