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Strymon Iridium & HX Stomp 二木元太郎氏が所有2機種の音や機能の違いを比較&解析してくれました。

いつも弊社サイトで使うサンプルサウンドをお願いしているギタリスト、二木元太郎さんが、所有2機種を音源付きで解析してくれました。その内容を当社blogに掲載させていただきます。

今や、宅録&ライブでギタリストの必須アイテムとなった「アンプシミュレーター」、「キャビネットシミュレーター」そして「IR」。それらの機能が含まれているエフェクターは数多く存在します。その中でも最近人気の「Line 6 HX Stomp」と「Strymon Iridium」2機種を比較していきます。

〜知り尽くした所有2機種〜

HX Stompはプロも多く使用するHelixのアンプ+IRキャビネット+エフェクトをコンパクトなサイズにまとめたギタープロセッサー(Helixも使ってましたが、小さい方が良いのでHX Stompに変更)。それに対して、Iridiumはアンプ+IRキャビネットシミュレーターに特化したペダル。両機種ともコンパクトペダル並のサイズで、他のエフェクトと一緒にペダルボード内に組み込みやすく、ライブ会場への持ち運びも非常に楽です。

ここでは、両機種のサウンドの核も言え、一番気になる『アンプ+IRキャビネット』を中心に比較した音源をたっぷり用意しました。

〜クリーン&オーバードライブサウンド〜
まずは、クリーンとオーバードライブの基本的なサウンドを比較してみました。IridiumはAMPが3種類、HX StompではIridiumのアンプモデルと同様のものを使用しました。ゲインやEQなどの設定は、ギターや演奏に合いそうな値にそれぞれ調整しています。Iridiumでは部屋鳴りを再現する「ROOM」パラメーターを使用し、HX StompではVerbエフェクトでルームリバーブを加えています。(* Audio IFは「Apollo Twin Mk II」、DAWには「Presonus Studio One 5」を使用しています。)

♪ Clean
Guitar:Don Grosh Retro Classic(フロント+センターハーフトーン)

Iridium
AMP:Round Amp – based on a Fender Deluxe Reverb
CAB:A (Deluxe Reverb 1×12″ by OwnHammer)
ROOM:Medium 12時
HX Stomp
Amp + Cab:US Deluxe Reverb  + 1×12 US Deluxe
Verb:Double Tank

♪ OverDrive
Guitar:Gibson Les Paul(リア)

Iridium
AMP:Punch Amp – based on a Marshall Plexi (Super Lead model number 1959)
CAB:A  GNR 4×12″ by OwnHammer
Impulse of a 1971 Marshall® 1960B “basketweave” 4×12″ cabinet with 1971 Celestion T1221 G12M-25 speakers
ROOM:14時(Mediumサイズルーム)
HX Stomp
Amp +Cab:Brit Plexi Nrm + 4×12 Greenback 25
Verb:Double Tank

My インプレッション:もちろん用途や好みにもよりますが、Iridiumのリアルで立体的なサウンドはかなり本物のアンプに近い印象を受けました。特に右手のピッキングに対する反応がかなり繊細でした。HX Stompは、Iridiumと比較すると少し物足りないようにも感じます。しかし、Iridiumの3種類のアンプに対して、HX Stompは60種類以上!のアンプから選択できるため(ファームウェアアップデートのたびに増えています)幅広い選択肢という点では分があります。


〜ブースターを繋いでみた〜
前段にブースター用の歪みペダルを繋いだ際の音を聴き比べてみましょう。注)チューブアンプヘッドを使う場合に、MyペダルボードにブースターやODを入れてます。

♪ OverDrive(使用ペダル:Ibanez TS9)
Guitar:Fender Telecaster(センター)

Iridium
AMP:Round Amp – based on a Fender Deluxe Reverb
CAB:A  (Deluxe Reverb 1×12″ by OwnHammer)
ROOM:12時(Mediumサイズルーム)
HX Stomp
Amp +Cab:US Deluxe Reverb  + 1×12 US Deluxe
Verb:Double Tank

♪ Clean(使用ペダル:Vemuram Jan Ray)
Guitar:Fender Telecaster(センター)

Iridium
HX Stomp

My インプレッション:ODブーストをオンにした際のゲイン+音量の上がり方が、全然違いますね。Iridiumのほうが実際のアンプをブーストした時のような、使用ペダルの個性がはっきり出るブーストサウンドだという印象を受けました。


〜IRだけの比較〜
IridiumとHX Stompは両機種ともサードパーティIRを取り込むことができます。ここでは、両機種に同じIRを取り込んで、サウンドの違いを比較してみました。ヘヴィサウンドはマーシャル系のアンプに対し、OWNHAMMER社の412 RECTO 70B(レクチファイヤー)のキャビIRを使用しました。

♪ Heavy Distortion
ギター:PRS Custom 24(リア)

Iridium
AMP:Punch Amp – based on a Marshall Plexi (Super Lead model number 1959)
CAB IR:OWNHAMMER 412 RECTO 70B
ROOM:Large 12時
HX Stomp
Amp:Brit Plexi Brt
Verb:Double Tank
IR:OWNHAMMER 412 RECTO 70B

『同じIRなら音の個性もだいぶ似るはず…』と思いきや、かなり違いが出ました。Iridiumのほうがより立体的な生々しいサウンドに感じました。ハイゲインとなるとHX Stompのはっきりしたサウンドも良いと思いました。好みや用途によって使い分けるのもアリですね。(ロードしたIRデータが全部使われているかは機器次第なのだそうで、http://allaccess.co.jp/blog/?m=201912 に説明があります。)


次のサウンドは、VOX系にOWNHAMMER社の212 VC30 BLU-93(VOX AC30)のキャビIRを使用しました。

♪ Clean → OverDrive
Guitar:Fender Telecaster

Iridium
AMP:Chime Amp – based on the Brilliant channel of a Vox AC30
CAB Ir:OWNHAMMER 212 VC30 BLU-93
HX Stomp
Amp:A30 Fawn Nrm
Verb:Double Tank
IR:OWNHAMMER 212 VC30 BLU-93
ROOM:Medium 12時

My インプレッション:右手の弾く強さだけで音量とゲインが変化してます。両機種ともかなり敏感に反応します! 同じIRだけあって近い個性が再生されていると思いました。自分にはIridiumのほうがより繊細に反応してくれると感じました。特にやさしく弾いた時の、各弦の音がきれいに分離されていく感覚がたまりませんでした!


以上、「IridiumとHX Stompを比較&解析してみた。」の第一部でした。
第二部では、MIDI機能の比較とシステムへのおすすめ導入法、そして両機種のメリット&デメリットを纏めてみたいと思ってます。By二木元太郎

二木元太郎
http://www.smashroom.com/musicians/futatsugi/index.html

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