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実はキーボーディストにも最適?!Strymon NightSkyで新たなサウンドの旅へ

  • 2021年3月18日
  • strymon
実はキーボーディストにも最適?!Strymon NightSkyで新たなサウンドの旅へ

その奥深いサウンドメイクでエフェクターの領域を超え、シンセマシーンとしても使えるStrymon NightSky。
その新しい使い方を模索しよう!という企画に、BiSHなどのサポートも務める実力派キーボーディスト、西村奈央さんが参加してくださいました。

NightSkyはリバーブエフェクターですが、他では得られないような音楽的で繊細なコントロールが可能。
そのカラフルなサウンドパレットの豊富さは唯一無二と言っても過言ではありません。

今回はそんなNightSkyを、ギタリストではなくあえてキーボーディストが使うと、どんな音世界が広がるのか、ということについて実証していきたいと思います。西村さんによる、3つのタイプの使い方を通して見えてきた、NightSkyの実力を是非ご覧ください。

最初に、オーソドックスにピアノサウンドで使っていただきました。

これまで数々のマルチやコンパクトタイプのリバーブエフェクターを使用されてきた西村さんですが、オンオフすると音量差が出たり、インピーダンスの問題などがあったそうです。
そんな問題から解放されるNightSkyの仕様の中でも、インターフェイスの中でもI弦楽器などを入力するINSTとは別に鍵盤楽器などを入力できるLINEとを切り替えられるのが嬉しいところなのだとか。

今回はバラード調の曲や、曲のつなぎにリバーブを使う場面を想定して弾いていただきました。
素の音、そしてエフェクトONにしたサウンドでかなり違いますね。世界観に合わせて多彩なサウンドメイクに挑戦してみて下さい。

続いて挑戦してくださったのはシンセとエレピの2台それぞれにNightSkyを使うというなんとも贅沢な手法。

シンセからはリズムトラックを流し、その上にフィルターとリバーブを、ピアノ側にはフィルターをかけて弾いています。
こうすることで、素のままの時よりも音の混ざりが良く、聞いている側も心地よくそのサウンドに耳を傾けられます。
このスタイルを思い立ったきっかけは、西村さん自身、シンセからリズムトラックを流しながら歌うシンガーソングライターの方をよく見かけるのだそうで、そういったのために、何か参考になるような使い方を、ということでした。

素のままのリズムトラックでももちろん成立はしますが、NightSkyでリバーブやフィルターをかけるだけで、生々しさがなくなり、音が垢ぬけてエレピとの混ざり方もとてもナチュラル。
DRYをカットすれば曲終わりのフェードアウトもなんとも美しく決まります。西村さん曰く、演奏の間が埋まることで、プレイしている時の弾きやすさも変わるそうで、これはライブで使わない手はないですね。
ジャンル問わず、エレピとリズムトラックにリバーブやフィルターをかけることで、サウンドスケープが広がり、プレイの幅もワンランクアップを目指せそうです。

最後に、シンセに対してNightSkyのシーケンスモードを使って、バックグラウンドでフレーズを流しながらソロピアノを弾く、という演奏スタイルにチャレンジ。
これは、シンセを弾く方には馴染みのあるアルペジエイターのような使い方で、エフェクトだけでなく演奏の一部としてNightSkyを取り入れてみようという試みです。
ピアノやオルガンをがっつり弾きたいけど、1本だけだと心もとない、もうひとひねりスパイスを効かせたい、という時に重宝します。

ピアノソロをダイナミックに聞かせながらも、バックグラウンドでは、シーケンスモードによる細かいフレーズがちりばめられて、なんともスペイシーな空間が広がっています。
このシーケンスモードは8ステップで操作でき、なんとメジャーやマイナーのペンタトニックだけでなく、ドリアンやディミニッシュスケールなどにも変更できるので、自分の思い描いた通りのフレージングを奏でることが出来ますよ。
何か新しいフィーリングやインスピレーションが欲しい、といった時に、NightSkyなら多彩なアイデアを与えてくれます。

ギタリストだけではなく、キーボーディストでも即戦力になるNightSky。是非、今回の西村さんの演奏を参考にして、鍵盤弾きの方も使ってみて下さいね。きっと自分らしいサウンドを発見できますよ。


西村奈央
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