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Zelzahで蘇る…「あの名曲サウンド」とは?

  • 2021年10月1日
  • strymon
Zelzahで蘇る…「あの名曲サウンド」とは?

元記事:https://www.strymon.net/ask-strymon-recreating-our-favorite-phaser-sounds-on-zelzah/

みなさんがお気に入りのフェイザーリフは何ですか?
フランジャーやコーラスと言ったエフェクターを駆使したリフなどはどうでしょうか?

60年代後半から70年代初頭にモジュレーション系のペダルが登場して以来、ギタープレーヤーは、そのトーンに深みと奥行きを加えるために、様々な実験的なサウンドメイクに挑戦してきました。それは、70年代のハードロック、80年代のアウトローなカントリー、または90年代のオルタナティブ、そして現代のインディーズとサイケデリック音楽に至るすべてサウンドに通じます。フェイザーは、過去数十年にわたって、音楽が持つサウンドスケープの核を担ってきたのです。

Strymon初のスタンドアローン型フェイザーであり、Strymonファミリーの最新機種ということもあり、今回はマルチディメンショナルフェイザー「Zelzah」にスポットを当て、Strymonスタッフが厳選した、いくつかのフェイザーサウンドが特徴的な曲について紹介していこうと思います。

Zelzahは、アーミーナイフのように多面性を持った高品位なモジュレーションペダルです。フェイザーだけでなく、フランジャーやコーラス、ワウといった様々な表情を作り出すことが出来るのです。

今回は特別にZelzahでプレイできる象徴的な曲やリフの設定を公開します。これらの設定は、その曲を正確に真似るというよりも、それらの曲のフレーバーを手に入れて、皆さんの更なる「自分らしいサウンド」を究めるきっかけになればと思っています。それではStrymonオフィスから届いた、リファレンスの曲とそのオススメ設定を見ていきましょう。


“Skiptracing” – Mild High Club

この曲は、Strymon製品エンジニアの一人であるジョシュによって選ばれました。それは素敵な、ウージーコーラスを使用し、現代のインディーズらしいコーラストーンの良い例でです。

“Skiptracing”風サウンドのセッティング例

“Spirit of the Radio” – Rush

この象徴的な曲は、私たちの共同創設者にしてファームウェアエンジニアの一人であるデイブが選びました。デイブは、そのフランジャーが効いたイントロリフ聞いた瞬間、いかに衝撃を受けたかを熱心に語ってくれました。

“Spirit of the Radio”風サウンドのセッティング例

“That Lady” – Isley Brothers

これは人事部長のダーリーンが選んだ曲です。彼女はこのクラシカルなイントロのリードパートにかかっているファズとフェイザーの組み合わせを最高に気に入っています。

“That Lady”風サウンドのセッティング例

“Mayonaise” – Smashing Pumpkins

カスタマーサポートマネージャーであるヒューゴは、彼のお気に入りのフェイザーサウンドとして、この1993年に発表されたスマッシングパンプキンズの曲を選びました。あまりにもさりげないフェイザーサウンドなので、油断をしていると聴き逃してしまうかもしれませんが、この絶妙なフェイザーのおかげで、イントロのコードとリードパートに表情が出て、多元的な音世界が生み出されています。

“Mayonaise”風サウンドのセッティング例

“Unchained” – Van Halen

フェイザー、フランジャー、コーラス効果の組み合わせを駆使するヴァン・ヘイレンの曲は何十曲とありますが、製品開発のトップであるマークは、この曲をその中のベストチューンとして選びました。

メインリフのフランジャーは、EVHの特異なギタートラックに厚みを与え、フランジャーからのディレイ音は、もはや2つのギターサウンドのような効果をもたらします。

“Unchained”風サウンドのセッティング例

“Just the Way You Are” – Billy Joel

先述のマークが選んだもう1つの曲です。彼はどしても1曲に絞り切れなかったため、特別に2曲ピックアップしてもらいました。

ビリー・ジョエルのアルバム「ストレンジャー」に収録されているこの曲のイントロではエレクトリックピアノにフェイザーを使用しています。

エレクトリックピアノは単独でも美しく聞こえますが、70年代にはエレクトリックピアノを使ったフェイザーが多く使われていましたが、この曲はその素晴らしい例と言えるでしょう。

“Just the Way You Are”風サウンドのセッティング例

“Friday Morning” – Khruangbin

この曲は、マーケティングチームのゴーハンが選びました。比較的最近の曲ではありますが、他にピックアップされた曲と同じようにクールでヴァイヴスを感じられる曲です。2018年のアルバム「コン・トド・エル・ムンド」に収録された、

3ピースバンドによるインスト曲で、絶妙なモジュレーションのミニマルなギター作品であるにも関わらず、繊細な息遣いと鮮やかさをも感じさせる上質な曲です。

“Friday Morning”風サウンドのセッティング例

Gohan

Strymonマーケティングチーム所属。ソーシャルメディア投稿やブログのために写真撮影も担当。趣味はバイク、レコード蒐集、コーヒー。


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